2024年のデジタルトレンドを振り返る|AI検索・ガバナンス・体験設計
2024年は、AIが「コンテンツをつくる道具」から「情報を探し、整理する入口」へと広がった年でした。同時に、AIを使う責任や、利用者が迷わず行動できる体験設計の重要性も増しました。Webサイトを単なる会社案内で終わらせず、事業に貢献する場にするための変化を振り返ります。
2024年の要点
検索結果の見え方が変わっても、価値のあるページの条件は変わりません。質問に正確に答え、根拠を示し、次の行動をわかりやすくすること。AI検索時代は、その基本の差がより見えやすくなった年でした。
1. AI検索が「答えを得る場所」を変え始めた
Googleは2024年5月、米国でAI Overviewsの提供開始を発表しました。検索する人が短いキーワードだけでなく、比較や条件を含む複雑な問いを投げかける流れは、企業のコンテンツ設計にも影響します。
だからといって、検索順位だけを狙った長文を増やせばよいわけではありません。サービスページには対象者、課題、対応範囲、進め方、実績、よくある質問を整理し、記事には自社ならではの判断や経験を入れる。答えを先に示し、必要に応じて深掘りできる構造が、読者にも検索システムにも伝わりやすくなります。
2. AIの「使い方」がブランドの信頼に影響する
2024年8月、EU AI Actが発効しました。適用時期や対象は段階的で、国内事業だけを行う企業に同じ義務が直ちに生じるものではありません。それでも、AIの説明可能性、リスクに応じた管理、人の監督という考え方は、どの組織にも参考になります。
Webサイトのコンテンツでも、AIで生成した情報をそのまま公開するのではなく、事実確認、著作権への配慮、トーンの確認をすることが必要です。公開される一文一文が、ブランドの約束として読まれるからです。
3. 体験設計は「閲覧」から「意思決定」の支援へ
良いサイトは、情報を並べるだけではありません。訪問者の立場に立ち、「これは自分に関係があるか」「次に何をすればよいか」「この会社を信頼できるか」という問いに順番に答えます。アクセス解析、営業でよく聞かれる質問、問い合わせで止まりやすい箇所を確認すると、必要なコンテンツと導線が見えてきます。
2024年の変化を、サイト改善に変える
- 重要な質問から書く:顧客が比較・検討で尋ねることを、ページの見出しにする。
- 根拠を見せる:実績、制作例、担当者、更新日などで情報の出どころを明確にする。
- 行動を一つずつ導く:資料請求、相談、見積もりなど、各ページの次の一歩を絞る。
2024年から持ち帰るべきこと
AI検索や規制のニュースは大きく見えますが、事業者がまず取り組むべきことは具体的です。自社の専門性を隠さず、利用者の疑問にきちんと答え、安心して問い合わせられる導線を整えること。技術の変化に強いのは、そうした誠実な情報設計です。
見つけられ、選ばれるWebサイトへ
検索、コンテンツ、デザイン、運用を一つの顧客体験として見直します。AI時代に合わせたWebサイトの改善やリニューアルは、Clickmarkにご相談ください。